火曜日, 6月 19th, 2012 | Author: wappen

昨日聴いて来た公演の感想です。

クラウディオ・モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」

指揮・音楽監督:濱田芳通

ソプラノ:澤村翔子
カウンターテナー:弥勒忠史
テノール:畑 儀文、鹿野浩史
バス:笠原美敬 春日保人

楽器:アントネッロ
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ

会場はカトリック東京大司教区 東京カテドラル聖マリア大聖堂
日本のカトリックの大本山だそうです。

外観はこんな感じで、丹下健三設計のステンレス張りの建物です。
全て自由席なので、開場前はこんな行列が…

中はこんな感じです。
周りを天井に向かう斜めのコンクリート?で囲まれているようで、ピラミッドの中にいるような感覚でした。

祭壇の反対側には、国内の教会用オルガンとしては最大のパイプオルガンがありませした。
残念ながら、昨日は聴く機会がありませんでしたが…

まずは、アントネッロの紹介
古楽アンアンブルのプロ集団です。

コルネット:濱田芳通、細川大介、上倉 武
サクバット:宮下宣子、柏尾剛徳、小林 明
バロック・ヴァイオリン:戸田 薫、エレラ・パウル
バロック・ビオラ: 小野萬里
ヴィオラ・ダ・ガンバ:石川かおり、なかやまはるみ
ヴィオローネ:西澤央子
チェンバロ/ダブルハープ:西山まりえ
ポジティフ・オルガン:矢野 薫

という構成になっています。

古楽器の一部です。

コルネットは、角笛みたい(ホルンではありません)角に穴があいている笛みたいな感じ。
サクパットはトロンボーンの原型。
ヴィオラ・ダ・ガンバはヴァイオリンみたいに抱えて弾くヴィオラ?
ヴィオローネはコントラバスの原型といったところでしょうか?
(自信はありません)

合唱のラ・ヴォーチェ・オルフィカは基本的にはアマチュアの合唱団。
しかしアントネッロの何名かが合唱に加わっていたりしました。
人数は50名程度でしょうか。

実際の演奏は、言ってみれば濱田氏の吹き振り…

モンテヴェルディはルネッサンス期からバロック期にまたがる作曲家で、ポリフォニーで書かれた作品もあればモンディを発展させて詩の方が音楽の上にたつという考えを取り入れ、その後のオペラの元になる曲も作曲しています。

また、ヴァイオリンでトレモノ奏法とピチカート奏法を取り入れた作曲家である事でも有名ですよね。
(私は、こっちの方が良く知っていました)

実際の曲ですが、今まではこの時代の演奏をCDで聴いた事はあるものの、生で聴くのは多分初めて…
それもホールではなく教会で…

この曲はどちらかというとルネッサンス期の伝統を無視した曲です。
現存する楽譜が曖昧で、楽譜通りの演奏をする場合と、実際の当時の演奏状況を考慮して演奏するなど過去にいくつもの録音がありますが同じ構成は殆どないとか…

濱田氏もアレンジするしがいのある曲という認識らしく、昨日の演奏がどういう理由でどういう構成で演奏されたのかは無神論者の私には知る由がありません。

ただ言える事は古楽器の純朴な音と、人間の声が発するハーモニーがマッチして快い感じを得ました。
それ以上に、人間の声って凄いという感動を覚えました。

普段はオケを中心に聴いています。
合唱があったとしても、フルオケに大規模な合唱団の演奏を聴く程度で、 この規模の合唱を聴くのは初めてです。

また、普通のホールの音響効果とはまた違った教会での音響効果…
良いか悪いか分かりませんが、ソロはすごく綺麗に聴こえコーラスは少し響きすぎて歌詞の詳細までは聴き取りにくい感じです。
どうせ聴き取れてもラテン語だから分からないんですけど(笑)

演奏途中で、一人のリコーダー奏者が離れて行きます…
祭壇の端の方まで行き、濱田氏のコルネットとの掛け合いが始まりました。

これは一種のバンダなのでしょうか?

それから合唱団が一列に並んでいる後ろで、テノールが円陣を組んで唄うシーンも2回ほどありました。
これは宗教的に意味があるのかも知れませんが、普通では見られない光景でした。

途中で15分間の休憩はあったものの、あっという間の2時間30分でした。

当初は家族で行こうと思っていた方が、急に家族の一人が行けなくなったために誘って頂いた公演でした。
CDで聴くより迫力があり、また教会という神聖な場(無神論者ですけど)での公演という事もあってか、姿勢を正して熱心に聴いて来ました。

教会の固い椅子ですが、足下に横に足おきみたいな板がありました。
何も言われなければ足をかけたと思いますが、信者がお祈りをする際に跪くための板で、足や荷物を置かないで下さいという放送もありました。

800名の定員だったそうですが、当日券もないほどの満席の公演でした。

たぶん、こういったお誘いが無かったら自分ではチケットを購入して行く機会がなかったと思うので、誘ってくれた方に感謝です。
癖になりそう(笑)

でも、それほど日本ではこの時代の演奏って聴けないらしいです。

7月に奏者の合唱は違いますがサントリーホールでこの曲をやるみたいなので、興味がある人は是非聴いてみて下さい。

(長文なので、きっと誤字・脱字があるだろうな〜)

Category: 音楽
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